アトピーの改善には慢性炎症対策が重要。
当ブログでは乳酸菌と腸内細菌のストレス対策効果は慢性炎症・うつ・アトピーを改善するのにオススメである理由について述べていますが、今回はアトピーの改善には慢性炎症対策が重要であるということについて書いていきたいと思います。
アトピーによる顔や肌の赤みや、かゆみが気になって仕方がないという方は多いと思いますが、その肌の赤みはなぜ起こるのでしょうか?
簡単にいえば、皮膚が赤くなるのは、からだのなかで「炎症」が起こっているからなのであり、このことは、何らかの異物に対して、からだの免疫機能が反応しているということでもあるのです。
近年、急増しているアトピー性皮膚炎の原因には、食べ物のなかのアレルゲンや化学物質、ダニやホコリなど、様々なものが挙げられますが、そういったものに対して、免疫が反応してしまうわけなのです。
つまり、アトピーはアレルギーの一種だとされていますが、広い意味では、炎症という症状が起こっていることが、アトピーの大きな原因なのだと思われます。
ちなみに炎症には、急性炎症と慢性炎症の2種類があるとされています。
たとえば、医学博士の熊沢義雄氏は『慢性炎症を抑えなさい』のなかで、「急性炎症と慢性炎症には、医学上、はっきりとした線引きはないのですが、おおよそ、1週間ほどで治まる一時的な炎症は、急性炎症」であり、「同じ場所で何度も繰り返される刺激によって長い間起き続けている炎症は、慢性炎症といえます」と述べています。
このように炎症には一定の期間で治まる急性炎症と、だらだら続いてしまう慢性炎症があるとされています。
そして、よく言われることですが、アトピー性皮膚炎になる人が急増したのは、ここ数十年の間だといわれており、まだ都市化・工業化が進んでいなかった頃には、アトピーになる人はあまりいなかったとされているのです。
ところが、近年は、加工食品の多くに何種類もの食品添加物が使われていますし、洗剤、スキンケア用品、消臭剤などにも、からだにとっては不自然な化学物質が経皮毒として、たくさん入りこんでいます。
アトピーを改善していくために必要な慢性炎症対策
要するに体のなかに毒素が溜まってしまっており、その毒素をからだが排出しきれないことが、からだの内側で炎症を起こし、結果的にアトピーという症状が起こってくる原因のひとつだと推測できるのです。
そのため、アトピーを改善していくためには、からだの内側から起こっている慢性炎症を抑えていくというアプローチが必要になってくると思われます。
もちろん、からだに不要物が溜まってしまっていることで炎症が起きやすくなっているからといって、自分のことを責める必要はありません。なぜならアトピーは個人の責任というよりも、アトピーになりやすい環境になってしまっている現代社会のほうに問題があると思われるからです。
慢性炎症を抑えることがアトピーの改善につながる。
先ほども述べましたが、加工食品に含まれる食品添加物や、消臭剤・芳香剤などの化学物質など、免疫系を刺激するものが現代社会にはありふれているのです。
したがって、根本的にアトピーを治していくためには、自分を責めるのではなく、日頃の生活習慣を改めてみることが重要になってくると思われます。
アトピーの改善には腸内環境を改善して血液をキレイにすることが大切
以上、ここまでアトピーの改善には慢性炎症対策が重要であるということについて述べてきましたが、アトピーを改善していくためには、特に野菜中心の食生活で腸内環境を整えることで、血液をキレイにし、細胞をきれいにすることが必要になってきます。
腸内環境は、砂糖や食品添加物、肉類などに含まれる動物性のタンパク質によって汚れやすくなります。また、心理的ストレスを必要以上に感じることも、やはり腸内細菌の悪玉菌が増殖する原因になります。
腸内細菌のバランスの乱れたり、腸内環境が悪化したりしてしまうと、血液中に未消化のタンパク質や細菌など、異物が入りこみやすくなり、結果的に血液を汚してしまいます。
そのため、アトピーを改善していくためには、日頃から心理的なストレスの対策を行うことと,普段の食生活を変えることで、腸内環境を整えることが大変重要なのです。
そしてそのことが慢性炎症が起きにくいカラダ作りにもつながっていくと考えられるのです。