乳酸菌と腸内細菌のストレス対策効果で慢性炎症・うつ・アトピー改善

ストレス対策には乳酸菌・腸内細菌が効果的です。またキラーストレス対策は慢性炎症・うつ・アトピー性皮膚炎を改善するために大切です。

慢性炎症とストレス、生活習慣病の関係とは?―『炎症は万病の元』

当ブログでは乳酸菌と腸内細菌のストレス対策効果慢性炎症うつアトピーを改善するのにオススメである理由について述べていますが、今回はストレスと慢性炎症の関係について述べている書籍として、金子義保氏の『炎症は万病の元 生活習慣病の真実、医療の現実』を紹介したいと思います。

 

肥満や糖尿病、動脈硬化などの心血管病、がん、うつ病など、「生活習慣病」と呼ばれるものの多くに対して、どのような対策を講じ、心身ともに健康な社会生活を送っていくか、ということは、常に私たちにとっての課題であるように思います。

そして、その私たちをおびやかす「生活習慣病」には、実は「慢性炎症」が関わっていると、金子義保氏は『炎症は万病の元』のなかで述べています。

 

 炎症には急性炎症と慢性炎症とがあります。急性炎症は、病原物質を排除して組織を元の状態に回復させる復旧型防御システムです。慢性炎症は組織の改変に伴うもので、適応型防御システムと考えられています。うまく適応できなければ組織や臓器の機能が失われ、生物固体はこの世から退場させられることになります。(金子義保『炎症は万病の元 生活習慣病の真実、医療の現実』p62

 

  最近の医学は、環境中の「免疫かく乱物質」が私たちの体内に軽い「慢性炎症」を引き起こし、生活習慣病を作り出している、ということを明らかにしています。この慢性炎症は、くすぶり型の軽い炎症で、動脈硬化、肥満、糖尿病などの原因となる「代謝炎症」あるいは「自然炎症」、がんやうつ病を引き起こす炎症、老化に伴って進行する「加齢炎症」などを包括する新しい概念です。この慢性炎症と、気管支炎、胃腸炎などの、普通に見られる急性炎症を合わせた広い意味での「炎症」は、生体が内外の危険因子を排除するための基本的な防御機構の発現であり、遺伝性疾患を除くほとんどの病と関連しています。(金子義保『炎症は万病の元 生活習慣病の真実、医療の現実』p2

 

 急速な科学技術の進歩が作り出すさまざまな環境因子は、ゆっくりとした進化を続ける生物系にとっては想定外であり、今のところ私たちの心身の環境への適応が不十分なのかもしれません。加えて、人間の情報処理能力は無限ではありません。自然免疫系や脳神経系が新たな環境因子を適切に処理できず、体内に軽い慢性炎症が生じているという可能性が考えられるのです。(

 

 この慢性炎症を、食物と生活習慣病との間のブラックボックスにはめ込むことにより、医療の風景は一変します。これまで、環境因子(食事、運動、ストレスなど)の慢性炎症への影響についてほとんど調べられていないのです。そうだとすれば、生活習慣病のリスク因子については何も分かっていない、ということになります。私たちは、リスクのある環境因子を、それと知らずに選択している可能性が否定できません。現在の医療は、的をはずした治療や予防を推奨し実施しているのかもしれません。(

 

炎症は万病の元 生活習慣病の真実、医療の現実

 

生活習慣病」を予防したり改善したりするためには、食べ物に気をつけたり、適度に運動したりすることが必要不可欠だと言われていますが、実は「慢性炎症」を防ぐようにすることも、これからは重要になってくると考えられます。

そして、その「慢性炎症」が起こる原因のひとつとして考えられるのは、やはり「ストレス」であると思われます。

 

 ストレスは過食や運動と相互に影響し合いながら、快、不快の情報を脳の感情中枢(心の脳)に送ります。心の脳は、側坐核扁桃核、海馬などからなり、神経伝達物質、ホルモン、サイトカインなどを介して身体に重要な影響を及ぼします。

 慢性的な軽いストレスは、炎症性サイトカイン分泌を介して、心の脳に慢性炎症を引き起こしています。またステロイドホルモンの過剰分泌を介して、扁桃核、海馬などの神経細胞に慢性炎症や細胞死(アポトーシス)を引き起こし、うつ病の発症を促進させます。(金子義保『炎症は万病の元 生活習慣病の真実、医療の現実』p21

 

 現代の競争社会は、人々に慢性的にストレスを与え続ける社会です。私たちは、特定の情報を刷り込まれ、意識的、あるいは無意識的に富みや名誉や地位を競う行動を続けています。人生で大きなことはただ一つ、それは何かに成功したくさんのマネーを手に入れること、その他のもの、友情、愛、名誉などは後からひとりでにやってくる、という情報に囲まれています。しかし、勝者は一%で、敗者は九九%、というのがこの社会の常であり、このような社会情報は、私たちの心の脳に慢性的にストレスを与え続けることになるのです。(

 

炎症は万病の元 生活習慣病の真実、医療の現実

 

がんやうつ病アトピー性皮膚炎、肥満症など、「生活習慣病」と呼ばれる病気の多くは、ストレスが深く関係しているといわれています。したがって、慢性炎症を抑えるためには、ストレス対策がまず重要になってくると考えられるのです。

そして当ブログで何度も述べている「腸内細菌のバランスを整えること」も、慢性炎症を抑えるためのストレス対策として有効だと思われます。

 

stress-kaizen.hatenadiary.com

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