ビタミンCがストレス対策にオススメなわけ
当ブログでは乳酸菌と腸内細菌のストレス対策効果は慢性炎症・うつ・アトピーを改善するのにオススメである理由について述べていますが、今回はビタミンCがストレス対策にオススメなわけについて書いていこうと思います。
体内のビタミンCはストレスを感じる度に目減りするといわれているため、乳酸菌だけではなく、ビタミンCもストレスを感じることが多い人にとっては欠かせない栄養素だといえます。
またビタミンCには抗酸化作用があるため、ストレスによって生じた活性酸素によってからだの細胞が老化するのを防いでくれます。したがって、ストレスを感じることが多い人ほどビタミンCを多く摂らなければならないのですが、残念なことにビタミンCはヒトの体内では作られないのです。
ちなみに当ブログでは、これからの時代の有効なストレス対策は腸内細菌のバランスを整えることだということについて書いているのですが、その腸内細菌はビタミンB群は作れるのですが、ビタミンCは作ることが出来ません。
そのため、ストレス過多だと感じた場合、からだが老化するのを防いだり、病気を予防したりするためにも、こまめにビタミンCを補給することをおすすめします。
ところで、このストレスとビタミンCのことに関して、溝口徹氏は『「うつ」は食べ物が原因だった!』のなかで、「ストレス社会の救世主・ビタミンC」として、以下のように述べています。
心的に受けるストレス、環境から受けるストレスなど、どのようなケースでも、ストレスを受けていることは、栄養素が消耗されているのだということにほかならないが、案外それを意識していない人が多いのではないか。ストレス社会といわれる現代においては、日々社会生活を送るなかで栄養素がどんどん目減りしてしまうのである。
しかし、そのようなストレスに対し、対抗するための栄養素もある。その筆頭にあげられるのは、(略)ビタミンCだ。
イチゴを一日に8個食べれば、必要なビタミンCが摂れる、などと最近ではいわれているようだが、日常的にストレスを受けていれば、当然そんな量ではまかないきれない。
では、どのようにして摂るべきか。ビタミンCは水溶性で、身体に蓄積されない、つまり、どれほど多く摂っても、尿として排泄されてしまうから、多量のビタミンCを摂っても意味はない、と考えている人は多い。
しかしじつは、ビタミンCは体内の臓器によっては高濃度に含まれており、必要量が増えたときのために貯蔵されているのである。その機能を担っている臓器のひとつが副腎である。副腎では、かなりの高濃度でビタミンCをため込んでおくことができる。ストレスをはね返すホルモンをつくり出す副腎は、ビタミンCを待ち望んでいる。このストレス社会に打ち克つためには、身体にビタミンCをつぎ込む努力を惜しまないでいただきたい。(溝口徹『「うつ」は食べ物が原因だった!』p163~164)
ビタミンCはこまめに補給することが効果的
また、溝口氏はビタミンCを摂るポイントとして、「一度にビタミンCを摂るのではなく、回数を増やして摂ることだ」と述べています。
このようにビタミンCは副腎に溜め込むことができるそうなので、ビタミンCを普段からこまめに摂るようにすることは、ストレス社会を生き抜くために重要なのです。
それに加え、ビタミンCの摂取は副腎疲労の改善にも効果的です。
ちなみに、ストレス対策のためにビタミンCを効果的に摂取するには、粉末のかたちで売られているL-アスコルビン酸を水や飲料などに溶かして飲むことが手軽です。
しかし天然のビタミンCを摂りたい方は、サジーやカムカム、柿の葉茶といったビタミンCが多く含まれている食材を、毎日の生活に採り入れることもオススメです。